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    ハシ・ブロ日記 9月号

    お盆に帰省して参りました。大阪に37年程住んでますが、今更ながらですが、生まれ育った場所に帰れるって良いですね。当時と何の変化もない風景と母の顔を見てますと、一旦、ゼロになれると言いますか、本当のリフレッシュができます。

     

    いつも お墓参りの後に裏山に登ります(当然、車ですが)。

    標高700m位ですので、瀬戸内海の小島が見えたりします、かなり遠いですけど、海まで。

     

    綺麗な夕日でしたので、パシャ!

     

    先月から、米騒動なんて単語が飛び交ってます。本当の「米騒動(1918)」はシベリア出兵(1917)に端を発するらしいですね、投機目的によるコメ買い占めです。

     

    今回の「令和の米騒動」は?

    新聞によりますと、昨年の猛暑による一等品質の不作、インバウンド客が日本食を食す、お盆で流通がストップ、そこに「南海トラフ地震」注意報の過激な報道、みたいなストーリーのようです。が、農家で育った私は少しだけ、違和感がありますね。

     

    私が田舎で育ってました1970年代、減反(げんたん)制度真っ只中でした。作りすぎを調整したわけですが、一応制度に準ずれば補助金が貰えるというシステムでした。政府はあの頃から食の安全保障という観点が乏しく、今では我が国の食料自給率は、50%を割っています。

     

    減反制度は、2018年頃廃止になりました。元気な農家は作付面積に応じて生産過剰となり、一般的な農家(殆ど老人)は、耕さなくなった田畑を元に戻すには大変な労力を要しますので、今更、どうしようもできないのが現実です。ただ、補助金がなくなっただけ、これが一般的な農家の現実です。

     

     お盆に、実家の田んぼを撮影しました。

    ここまで育てるまでに、どれだけの労力が必要だと思います?稲作経営農家の一戸当たりの平均農業所得は、約18万円/年ですよ、時給換算で10円です。こんな国、ありますか?税金を費やしてでも、もっと早い時期に特に山間部が深刻ですが、何とかする必要がありました。

    大量に作って貰えば良いんです、供給過多であろうとも、国が一定額で買い取れば良いんです。貿易摩擦的な要素もあり、外国から購入しなければならない、競争力を付けなければならない、色々あるでしょうが。

     

    総裁選が近いらしいですが、真面目に話し合ってもらいたいですね、「米不足」騒動なんて人災です。

     

    ブログ ハシ・ブロ日記 2024.09.09


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