平均とは怖いものですね。金融庁発表の老後2,000万円不足の一連の報道は、非常にいかがわしい。「平均退職金約2,000万円でピーク時より30%〜40%減じている・・」という話ですが、周りにそんなに貰っている人を知らないし、この時代に1社に30年以上勤務する方がどの程度いらっしゃるのでしょう。 95歳まで生きれたとして、月平均21万円の年金収入があり月平均26万円を使う、したがって毎月5万円の赤字を生むから、30年で2,000万円ほど不足する、みたいな話です。平均でモノを言うならば、平均貯蓄が2,366万円ですから不足していない気もしますが、もとより、この時代に30年後も継続して年金収入21万円頂けるって、誰が信用するでしょう、今までの流れを見ていて。信用ならないその不安で平均貯蓄(タンス預金)が増えているとも言えるのでは? これは、何かの差し金ですね。銀行が飯が食えなくなるから、資産運用とかフィンテックとか本来の業務以外で生き残ろうとしている、そちらへの「勧誘」でしょう。私達のような不動産に関わっている人でも、ほとんどが資産運用など経験がないのに、全くの素人の高齢者をどうしようとしているんでしょう?本来、国策の誤りでしかない話ですのに。もっと言えば、平均平均て言いますが、年収1,000万円の方と200万円の方の合計を2で割って平均年収600万円みたいな話ですからね。片腹痛いとは、このことですね。 |